泉のマーケティング解説ブログ

2024.08.30

顧客4分類法のポイント

前回分類したポイントを復習します。①②の来店手段としての車・徒歩と③の車、④の人は別物です。ここで、意地悪な質問です。

4つの顧客分類のうち、
①最寄りに住んでいる人、
②最寄りに働いている人が来店手段として徒歩か車で来店するのと、
③前を通る車、
④前を歩く人
の違いが分かりますか?

この違いを理解できれば、顧客4分類法を正しく理解していることになります。
違いが分からない場合でもご安心ください。これから詳しく説明します。

顧客4分類法の心理的違い

あなた自身が顧客として、異なるシチュエーションでお店を利用する際の心理状況を考えてみましょう。
4種類の顧客来店手段 利用シチュエーション 心理状況
1.①最寄りに住んでいる人車または徒歩 家から最寄りのお店に買い物に行く場合 日常的な買い物。必要なものを選ぶ傾向
2.②最寄りに働いている人車または徒歩 職場から最寄りのお店に買い物に行く場合 仕事帰りや昼休みなどの時間制約がある買い物。効率的に必要なものを購入
3.③前を通る車 例えばゴルフに行く途中でインターからゴルフ場に向かう途中にお店に寄る場合 通りがかりの立ち寄り。目的地に急いでいるため、短時間で必要なものを購入
4.④前を歩く人徒歩 例えば映画を見るために駅から映画館のある繁華街に向かう途中でお店に寄る場合 目的地に向かう途中の立ち寄り。短時間で軽く何かを購入

購入行動の違い

この違いは、同じコンビニエンスストアを利用する場合でも、購入される商品や目的に違いが表れます。
4種類の顧客商品 目的 行動
①最寄りに住んでいる人、②最寄りに働いている人弁当、日用品 日常の必要品を揃えるために購入 必要なものをまとめて買う傾向が強い
③前を通る車、④前を歩く人おにぎり、サンドイッチ、飲み物 短時間で手軽に済ませるために購入 短時間で必要最低限のものを買う、あまり長居しない

まとめ

この違いを理解することで、顧客の心理状況や行動パターンに基づいて、適切な商品構成やサービスを提供することが可能になります。
つまり、立地商圏を捉える際には、単に「どこに出店するか」だけでなく、「どの顧客に向けて出店するか」を明確にすることが重要です。
顧客4分類法を活用することで、立地選定の精度を上げ、儲かる店舗運営に繋げることができます。

次回は、さらに具体的な事例を交えながら、この手法の効果を詳しく説明します。

ここにエントリー本文を書きます。

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