泉のマーケティング解説ブログ
2025.08.15
ご近所マーケティングはなぜ「立地は商売の神様」なのか?
「立地は商売の神様」
この言葉は、ご近所マーケティングを語るうえで欠かせない原点です。
この言葉は、ご近所マーケティングを語るうえで欠かせない原点です。
私はコンビニエンスストアのチェーン本部で、27年間にわたり新規出店開発を担当し、のべ4,000店舗の出店支援に関わってきました。その経験から確信していることがあります。
それは、「見た目が良い場所」「人通りが多い場所」が必ずしも『良い立地』とは限らないということです。
利益が出る場所こそ「良い立地」

例えば、都心の駅前一等地。確かに人通りは多く、パッと見は魅力的です。
しかし、賃料が非常に高く設定されており、売上がいくらあっても経費に吸い取られてしまえば意味がありません。
しかし、賃料が非常に高く設定されており、売上がいくらあっても経費に吸い取られてしまえば意味がありません。
大切なのは、売上よりも利益を出せるかどうか。その判断軸を持ってこそ、真の「良い立地」と言えるのです。
個人店にフィットする「ご近所マーケティング」

では、資本も人員も限られた個人店がどのように勝機を見出せばよいか。
その答えが「ご近所マーケティング」です。
- 遠くの顧客ではなく、近くに住んでいる/働いている人をターゲットにする
- その人たちに何度も足を運んでもらうことで、リピート率が高まり、自然と利益が安定する
- 半径350m以内の商圏を大切にし、その中で“1番店”を目指す
この考え方は、私が数多くの現場で見てきた成功店舗の共通点でもあります。
ご近所マーケティングが教えてくれたこと
人は、遠いから来ないのではなく、「近くても理由がなければ来ない」。
逆に言えば、近くにいる人に選ばれれば、あなたのお店は自然と繁盛店になるのです。
その第一歩が、「どこに出店するか(立地)」を見極めること。さらに今いるお客様が「どこから来ているのか」を知ること。
そこに『ご近所マーケティング』の真価があります。
まとめ
- 良い立地とは、見た目ではなく“利益”が出る場所
- ご近所=最も来店確率が高い顧客層。ここに絞るのが最も効率的
- 半径350mを見直せば、お店の未来が変わる
- 立地を見直せば、広告もチラシも変わる。結果、売上も利益も変わる
次回は、「誰に・何を・どこで『ご近所三位一体マーケティング』とは?」について、ご説明します。