泉のマーケティング解説ブログ

2025.08.19

成功するチラシ戦略(1万枚より700世帯に14回配付)

「チラシを1万枚配れば効果が出る」と信じている方は多いかもしれません。
しかし私たちの経験から言えば、枚数よりも「誰に、どれだけ届けるか」の方が重要です。

今回ご紹介するのは、同じ700世帯に14回配布するという、一見地味ながら極めて効果的な配布戦略です。

きっかけはパーソナルジム経営者からの相談

advice to gym owner
2021年、あるパーソナルジムの経営者の高杉さんから相談を受けました。
「1万枚のチラシ、どう配ればいいですか?」という問いに対し、私たちは商圏分析現地調査を実施しました。

その結果、スタジオから半径200m以内に高額分譲マンションが700世帯あることが判明。 この世帯に絞って、14回に分けて配布することを提案しました。

なぜ繰り返しが重要なのか

1回目は「チラシが来たな」と思うだけ。
2回目で「また来た」。
3回目で「見てみようか」。
そして7回目で「行ってみよう」と行動に移る。

これが認知と行動の心理ステップです。
リピートするごとに認知が深まり、「よく見るお店」「名前を知っている」という信頼感が生まれます。

整骨院の事例でも同様の成果

別の整骨院でも同様の戦略を用いた結果、新規来院者の数が配布3回目以降に急増しました。
700世帯というエリアは、配布スタッフの顔も覚えられやすく、接点の質も高まります。

ご近所マーケティングの本質は「反復」と「信頼」

essence of GKM
近くに住んでいるからこそ、繰り返し届けることで認知が深まり、信頼が生まれ、行動が促進されます。

1万枚を1回で配るのではなく、700枚を14回に分けて配る。

この戦略が、地域密着型ビジネスには圧倒的に効果的です。

まとめ

チラシ配布戦略は「枚数」より「回数」が大切です。
同じエリアに繰り返し届けることで信頼と認知が育ちます。地域密着ビジネスこそ、チラシ配布戦略を実施することで店舗経営の成果が出るのです。

次回は、チラシ作成に従業員が関わることで、どう意識と成果が変わったかをお伝えします。


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