泉のマーケティング解説ブログ
2025.08.22
なぜ店舗オーナーは「今いるお客様」を見落とすのか
「売上が伸びない」「お客様が来ない」と相談を受けることがあります。 そのとき必ず質問するのが、「今来てくださっているお客様は、どんな方ですか?」ということ。
この質問に明確に答えられる店舗オーナーは、実はとても少ないのです。
新規集客ばかりに目を奪われていませんか

多くの店舗オーナーは、売上が落ちると「新しいお客様を集めなければ」と考えます。
広告を出す、SNSを強化する、キャンペーンを打つ。
もちろん、新規集客も大切です。
しかし、その前に「今、来てくださっているお客様」にしっかり目を向けることが、もっと大切なのです。
しかし、その前に「今、来てくださっているお客様」にしっかり目を向けることが、もっと大切なのです。
ご近所マーケティングの出発点は「既存顧客」
ご近所マーケティングでは、まず“今のお客様”を徹底的に分析します。
- どこに住んでいるか
- 何歳くらいか
- どのような頻度で来店しているか
- どのメニューや商品を選んでいるか
この分析があるからこそ、《本当に来てほしい人=儲かる立地にいる人》が見えてきます。
つまり、既存顧客のデータをもとに“商圏の輪郭”を明確にし、そこに向けたマーケティングが初めて機能するのです。
売上アップは「足元の掘り起こし」から
実際、既存顧客を見直したことで売上を大きく伸ばした事例は数多くあります。
ある整骨院では、調べてみると「徒歩5分以内の40代女性」が、圧倒的に多いことが判明しました。その顧客層に絞ったチラシを配布したところ、リピート率が向上し、新規顧客の来院も増えました。
このように、「今いるお客様」の中に答えがあるのです。
なぜ見落としてしまうのか

それは、成果が出ていないときほど“外”に答えを求めたくなるからなのです。
「まだ来ていないお客様」にばかり目が向き、「今来てくれている人」のことを忘れてしまうのです。
「まだ来ていないお客様」にばかり目が向き、「今来てくれている人」のことを忘れてしまうのです。
でも、その“今”を無視した施策は、ピントがずれてしまいます。
まとめ
まずは目の前のお客様を観察します。
- 来てくれているお客様の特徴を、1人ひとり思い浮かべてみる
- 名前や顔、会話内容、購入傾向を記録してみる
- 最も多い属性に合わせて商品やサービス、告知方法を最適化してみる
新規集客は、「今いるお客様」への深い理解の上にこそ成り立ちます。足元にある宝を見つめ直すことが、ご近所マーケティングの第一歩なのです。