泉のマーケティング解説ブログ

2024.08.19

儲かる店の選定5か条 | (その3)空きテナントは要注意!成功する出店場所選び

その3: 空きテナントから良い出店場所は見つからない

私が開店させた多くの店舗の検証結果から、空き店舗テナント(募集看板が設置してある案件)から出店基準をクリアする物件は滅多に出ないことが分かりました。
特に、前テナントが店舗であった場所にコンビニを出店した場合、最終的に短期閉店するケースが多く見られました。

店舗が空く理由

店舗が空く理由は、住居が空く理由とは異なります。
住居が空く理由には、家族構成の変化や転勤・転職などがありますが、店舗が空く理由は主に商売がうまくいかなかったためです。
売れすぎて手狭になったから移転する、売れているが後継者がいないため閉店するというケースは稀で、こうした場合は空きテナントになる前に次のテナントが決まっていることがほとんどです。

空き店舗テナントのリスク

他の人が商売をして売上不振だった場所が、あなたに変われば売れるようになるとは限りません。
むしろ、前のテナントが売上不振だった理由をしっかりと分析し、同じ過ちを繰り返さないようにする必要があります。

具体例: 短期閉店のケース

前テナントが店舗であった場所にコンビニを出店し、短期閉店に至ったケースでは、立地や周辺環境が事業に適していなかったことが原因です。
前のテナントがうまくいかなかった理由を無視して出店することは、同じ失敗を繰り返すリスクを伴います。

適切な出店場所の見つけ方

良い出店場所を見つけるためには、以下の点に注意する必要があります:

  • 1.前テナントの分析:
  • 前のテナントがなぜ閉店したのかをしっかりと分析することが重要です。
  • 2.商圏分析:
  • その場所の商圏をデータと現地調査で分析し、ターゲット顧客が存在するか確認します。
  • 3.立地条件の確認:
  • 交通アクセス、人通り、周辺の競合状況などを総合的に評価します。

まとめ

空きテナントは一見魅力的に見えるかもしれませんが、過去の失敗をしっかりと分析し、慎重に判断することが重要です。
前のテナントが売上不振だった場所に出店することは高いリスクを伴うため、事業に適した立地を見つけるための努力を惜しまず、データと現地調査に基づいた選定を行いましょう。
次回は、儲かる店の選定5か条のその4について詳しく説明します。

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