泉のマーケティング解説ブログ

2025.05.14

最寄り商圏の設定について(商圏の設定の事例および新規出店の進化)

商圏の設定の事例

商圏設定は候補地選定時の一つの目安に過ぎず、実際の営業により広がりを見せる可能性があることを示す事例です。

事例 商品×接客・サービスの大切さ

convenience store open by street
背 景
店舗背後に住宅地を抱える幹線道路沿いの既存店で、主たる顧客を車で来店する人から徒歩で来店する住民に向けて品揃えを変更。

提 案
エリア担当時に、背後の最寄り住民を意識した品揃えを提案したが、当時は理解されなかった。

結 果
20年後、経営者が代替わりし、背後の住民に向けた品揃えと繰り返しのお知らせを行うことで売上が1.5倍に増加。

事例 インターチェンジ近くの店舗

convenience store open by interchange
背 景
最寄りに住宅が少ないインターチェンジ近くのお店で、立地要件を理解し、品揃えと接客・サービスを強化。

結 果
お客さまの多くが常連客となり、立地ポテンシャルを活かして商圏を広げることに成功。

学び

これらの事例は、商圏設定が一つの目安であり、商圏を広げるには立地ポテンシャルを理解し、品揃えと接客・サービスに活かしファンづくりが重要であることを示しています。

Bさんが思い出させてくれたこと

新規出店の進化


初期の出店プロセス
1.出店見込み
開発担当者が出店見込みを立てる
2.承諾取得
店舗運営部の承諾を得る
3.説  明
近隣店舗経営者に説明

このプロセスでは、商圏を削られるという不信感が生じ、店作りや店内体制の見直しにプラスの姿勢で取り組むことが難しかった。


改善された出店プロセス
1.エリア全体の開示
出店すべき場所をまず店舗運営部門に全て開示
2.協力体制の構築
継続的な協力により、出店戦略と立地商圏の共有が進む
3.戦略開示
エリアの店舗経営者に出店戦略を開示し、商圏や客層に合わせた品揃えや店内体制の確立を支援
4.活性化策の促進
既存店の活性化策を促進し、エリア全体の売上を上げる

このアプローチにより、担当エリア全体が活性化し、売上が上がる結果に繋がった。

まとめ

商圏設定と出店プロセスの改善は、立地ポテンシャルを理解し、適切な品揃えと接客・サービスを提供することで商圏を広げることができるという教訓を示しています。
これにより、経営者と店舗運営部門との協力体制を強化し、成功に導くことができます。


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